もくじ
Fireタブレットの容量不足を手軽に解消してくれるmicroSDカードは、写真やビデオをたくさん保存したい方にオススメです。
そこで写真の保存先や対応アプリのインストール先をmicroSDカードに設定する手順や注意点などを、Fire OS別に説明します。
Fire OSのバージョンを確認
FireタブレットでmicroSDカードを設定する手順は、現在販売中のモデルに搭載の「Fire OS 6/7」と、販売が終了したモデルに搭載の「Fire OS 5」で異なります。
そのため、お手持ちのFireタブレットで「Fire OSのバージョン」を確認してください。
モデル | 発売 | 初期Fire OS バージョン |
---|---|---|
Fire 7 (第7世代) | 2017年 | Fire OS 5 |
Fire HD 8 (第7世代) | 2017年 | Fire OS 5 |
Fire HD 10 (第7世代) | 2017年 | Fire OS 5 |
Fire HD 8 (第8世代) | 2018年 | Fire OS 6 |
Fire HD 8 キッズモデル | 2019年 | Fire OS 6 |
Fire 7 (第9世代) | 2019年 | Fire OS 6 |
Fire 7 キッズモデル | 2019年 | Fire OS 6 |
Fire HD 10 (第9世代) | 2019年 | Fire OS 7 |
Fire HD 10 キッズモデル | 2019年 | Fire OS 7 |
- 画面を最上部から下にスワイプし設定(歯車)アイコンをタップ
- [設定]画面でデバイスオプションをタップ
- [デバイスオプション]画面でシステムアップデートをタップ
- [システムアップデート]画面でFire OSのバージョンを確認

「デバイスオプション」の「システムアップデート」でFire OSのバージョンを確認
- 画面を最上部から下にスワイプし設定(歯車)アイコンをタップ
- [設定]画面で端末オプションをタップ
- [端末オプション]画面でシステムアップデートをタップ
- [システムアップデート]画面でFire OSのバージョンを確認

「端末オプション」の「システムアップデート」でFire OSのバージョンを確認
「Fire OS 6/7」は選択式
microSDカードの使い方を選ぶ
「Fire OS 6/7」の場合、はじめにmicroSDカードの使い方を「内部ストレージ(タブレットのストレージ)」と「外部ストレージ」の2種類から選ぶ必要があります。
「内部ストレージ」はFireタブレットの内部ストレージと同じように管理され、アプリやデータ、その他のコンテンツなどを保存できます。
ただし、取り外してパソコンなどで読み込むことはできません。
「外部ストレージ」はFireタブレットで撮影した写真やビデオ、その他のコンテンツなどを保存でき、取り外してパソコンなどで読み込むこともできます。
ただし、アプリ関連は保存できません。
AmazonさんはFire OS 6では「内部ストレージ」として設定するのを推奨していましたが、下で説明するような不具合が確認されているためか、Fire OS 7では推奨の表記をやめています(内部ストレージに関するヘルプページも削除されました)。
そのため、アプリを大量にインストールしたい場合などを除き、microSDカードは「外部ストレージ」として設定するのをオススメします。
内部ストレージ (タブレットのストレージ) | 外部ストレージ | |
---|---|---|
メリット | 自動で管理 アプリデータが保存可能 | 保存する項目を選択可能 取り外して読み込み可能 |
デメリット | 取り外して読み込み不可 | アプリデータが保存不可 |
Google Play | × | ○ |
注意点
Fire OS 6/7の注意点
Fire OS 6/7で「内部ストレージ」に設定したmicroSDカードでは、以下の不具合が確認されています。
コンテンツが保存できない不具合やmicroSDカードが認識されない不具合は通知で気付きますが、容量が正しく認識されない不具合や同時に減少する不具合は気付きにくいため厄介です。
今のところmicroSDカードを「外部ストレージ」に設定したFireタブレットでは同様の不具合は確認されていないため、心配な方はmicroSDカードを外部ストレージとして設定するのをオススメします。
- コンテンツが保存できない
- microSDカードが認識されない
- microSDカードの容量が正しく認識されない
- 内部ストレージとmicroSDカードの容量が同時に減少する

Fire OS 7の注意点
Fire OS 7で「内部ストレージ(タブレットのストレージ)」用にmicroSDカードをフォーマットすると、「ストレージデバイスのパフォーマンス低下」というメッセージがでることがあります(注意書きが不安になる内容ですね)。
メッセージの説明からmicroSDカードの速度不足が原因と思われますが、同じカードをフォーマットしてもメッセージがでなかったり、アプリの実行に適しているとされるA1対応のカードでもメッセージがでることがあったりと別の原因も考えられるため、心配な方はmicroSDカードを外部ストレージとして設定するのをオススメします。

microSDカードの速度不足が原因?
Google Playの注意点
microSDカードを「内部ストレージ」に設定したFireタブレットに「Google Play」をインストールすると「Play ストア」が正常に動作しない不具合が確認されています。
この不具合は、Fireタブレットを再起動したりmicroSDカードを差し直すとストアは動作するため気付きにくいのですが、そのまま使い続けると最悪の場合Fireタブレットが停止して一切の操作を受け付けなくなります。
今のところmicroSDカードを「外部ストレージ」に設定したFireタブレットでは同様の不具合は確認されていないため、Google Playを使いたい方はmicroSDカードを外部ストレージとして設定するのをオススメします。
また、Fireタブレットが起動しない場合、設定メニューから初期化できませんので、同様の不具合でお困りの方はリンク先の「リカバリーモードから初期化」をお試しください。

内部ストレージとして使う
内部ストレージは自動で管理
「内部ストレージ」として使う場合、初回設定時にFireタブレットの内部ストレージに保存されているデータをmicroSDカードに移動すれば、その後はすべて自動で管理してくれます。
なお、microSDカードがフォーマット済みの場合、「互換性のないmicroSDカード」ダイアログがでることがありますが、「フォーマットして消去」をタップすれば問題ありません。
取り外してパソコンなどで簡単に読み込むことができないのと、別のFireタブレットに差し替えても認識しないため、Fireタブレットが壊れるとデータも失ってしまう点は少し心配ですね。
- FireタブレットにmicroSDカードを差し込む
- [互換性のないmicroSDカード]ダイアログがでたらフォーマットして消去をタップ
- [SDカードのセットアップ]画面で内部ストレージをタップ、次へをタップ
- [消去してフォーマットしますか?]画面で消去してフォーマットをタップ
- フォーマット後、[データをSDカードに移動しますか?]画面で今すぐ移動をタップ
- [SDカードの準備が整いました]画面で完了をタップ
- [ストレージ]画面で[SDカード]の情報を確認

「フォーマットして消去」をタップ、「内部ストレージとして使用」、「次へ」をタップ

「消去してフォーマット」をタップ、「今すぐ移動」をタップ

「完了」をタップ、「SDカード」の情報を確認
データの移動は後からでも可能
初回設定時にFireタブレットの内部ストレージに保存されているデータをmicroSDカードに移動していなくても、後から移動できます。
また、microSDカードに保存されているデータをFireタブレットの内部ストレージへ移動もできます。
- 画面を最上部から下にスワイプし設定(歯車)アイコンをタップ
- [設定]画面でストレージをタップ
- [ストレージ]画面でデータをSDカードに移動またはデータを内部ストレージに移動をタップ
- [データの移動]画面で移動をタップ

microSDカードへのデータの移動は「データをSDカードに移動」をタップ、「移動」をタップ

内部ストレージへのデータの移動は「データを内部ストレージに移動」をタップ、「移動」をタップ
後から外部ストレージとして使うことも可能
内部ストレージとして設定したmicroSDカードも、フォーマットを変更すれば後から外部ストレージとして使うことができます。
なお、フォーマットするとmicroSDカードに保存されているデータはすべて消えてしまうので、必要なデータを移動してからフォーマットしてください。
- 画面を最上部から下にスワイプし設定(歯車)アイコンをタップ
- [設定]画面でストレージをタップ
- [ストレージ]画面でポータブルストレージとしてフォーマットをタップ
- [ポータブルストレージとしてフォーマットしますか?]ダイアログでフォーマットして消去をタップ

「ポータブルストレージとしてフォーマット」をタップ、「フォーマットして消去」をタップ
外部ストレージとして使う
外部ストレージは保存項目を選択可能
「外部ストレージ」として使う場合、microSDカードに保存する項目を選択できます。
「ストレージ」画面でスイッチが「オン(オレンジ色)」になっている項目がmicroSDカードに保存されます。
アプリ関連は保存できませんが、取り外してパソコンなどで読み込むことができるため、Fireタブレットが壊れてもmicroSDカードに保存されたデータを失う心配がない点は安心ですね。
- FireタブレットにmicroSDカードを差し込む
- [互換性のないmicroSDカード]ダイアログがでたらフォーマットして消去をタップ
- [SDカードのセットアップ]画面で外部ストレージをタップ、次へをタップ
- [SDカードの準備が整いました]画面で完了をタップ
- [ストレージ]画面で[SDカード]の情報と設定項目を確認

「フォーマットして消去」をタップ、「外部ストレージとして使用」、「次へ」をタップ

「完了」をタップ、「SDカード」の情報と設定項目を確認
外部ストレージは取り外し可能
「外部ストレージ」として使う場合、microSDカードを取り外してパソコンなどで読み込むことができます。
安全のため、microSDカードはマウントを解除してから取り外してください。
- 画面を最上部から下にスワイプし設定(歯車)アイコンをタップ
- [設定]画面でストレージをタップ
- [ストレージ]画面でSDカードを取り外すをタップ
- [SDカードを取り外す]ダイアログでOKをタップ

「SDカードを取り外す」をタップ、「OK」をタップ
後から内部ストレージとして使うことも可能
外部ストレージとして設定したmicroSDカードも、フォーマットを変更すれば後から内部ストレージとして使うことができます。
なお、フォーマットするとmicroSDカードに保存されているデータはすべて消えてしまうので、必要なデータを移動してからフォーマットしてください。
- 画面を最上部から下にスワイプし設定(歯車)アイコンをタップ
- [設定]画面でストレージをタップ
- [ストレージ]画面で内部ストレージとしてフォーマットをタップ
- [内部ストレージとしてフォーマットしますか?]ダイアログでフォーマットして消去をタップ

「内部ストレージとしてフォーマット」をタップ、「フォーマットして消去」をタップ
「Fire OS 5」は簡単
初期化
microSDカードはフォーマット済みの状態で販売されていることが多いですが、念のため使いはじめる前に初期化をオススメします。
なお、初期化するとmicroSDカードに保存されたデータはすべて消えてしまうので、すでに写真などを保存されている方は注意してください。
- 画面を最上部から下にスワイプし設定(歯車)アイコンをタップ
- [設定]画面でストレージをタップ
- [ストレージ]画面でSDカードを消去をタップ
- [SDカードを消去]ダイアログで消去をタップ

「SDカードを消去」をタップ、「消去」をタップ
確認と設定
「Fire OS 5」の場合、FireタブレットにmicroSDカードを差し込むと写真の保存先や対応アプリのインストール先が自動的にmicroSDカードに設定されますが、念のため設定を確認してください。
「ストレージ」画面でスイッチが「オン(オレンジ色)」になっている項目がmicroSDカードに保存やインストールされます。
もし設定されていない項目がある場合は、スイッチをタップして「オン(オレンジ色))」にしてくださいね。
- 画面を最上部から下にスワイプし設定(歯車)アイコンをタップ
- [設定]画面でストレージをタップ
- [ストレージ]画面で設定項目のスイッチをタップしてオンまたはオフ

「ストレージ」をタップ、設定項目の「スイッチ」をタップして「オン」または「オフ」
取り外し
安全のため、microSDカードはマウントを解除してから取り外してください。
マウントを解除せずに取り外したところ、認識しなくなった経験が私もありますので注意してくださいね。
- 画面を最上部から下にスワイプし設定(歯車)アイコンをタップ
- [設定]画面でストレージをタップ
- [ストレージ]画面でSDカードを取り外すをタップ
- [SDカードを取り外す]ダイアログでOKをタップ

「SDカードを取り外す」をタップ、「OK」をタップ
公式ヘルプもどうぞ
設定やトラブルでわからないことはAmazonさんの公式ヘルプ「Amazonデバイス サポート」も確認してみてください。
デバイスごと、項目ごとに詳しく説明されていて便利ですよ。
なお、Fireタブレットは世代ごとにヘルプが用意されていますので「Fireタブレットの見分け方」も参考にしてみてください。